still life| Kenji Aoki

青木健二の写真集「still life」を刊行します。

スティルライフ写真の極北をゆく青木健二が12年ぶりに帰国し、「無対象」を探求してきた独自の世界から少部数限定の写真集が生まれた。彼にとって対象はもはや重要ではない。対象は最少にして、対象を通して、対象から離れていく。

例えば、一本の棒。横たわる影との関係は、非現実なほど直角で、まるで2次元の幻影。これ以上何も引けないミニマルな位相で、そこにある「何か」が美しく矛盾するまで、光と影の関係を追い込んでいく。自立する一本の棒は、「0のために必要な1』なのだ。

本書は、2020年に撮影された26点のスティルライフ写真を収めた6冊組写真集。デザインは山口信博。番号付き限定350部。50番まではサイン入り。

FRAGILE BOOKS オンラインストアでは8月1日から予約開始、POSTの展示会ではサイン入り50部の先行販売します。


発行人 櫛田 理


出版概要


still life
青木健二

企画+編集+発行:櫛田理
アートディレクション+デザイン:山口信博
DTP:玉井一平
印刷:アイワード
折形フォルダー:福永紙工

部数:限定350部
発行日:2024年9月1日
ISBN: 9784909479051
価格:本体40,000円+税

出版社:FRAGILE BOOKS
152-0021 東京都目黒区東が丘1-16-17-306

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出版記念展

still life
青木健二
by FRAGILE BOOKS

本の展示

2024.8.9(金) → 9.1(日) 11時〜19時
※ 月曜日定休
会場: POST/東京都渋谷区恵比寿南2-10-3

オープニングレセプション: 8.10(土)16時→19時
※青木健二さん、山口信博さん在廊予定


Profile

青木健二(1968年- 東京生まれ)
幾何学的な視点によるStill Life(静物)を専門とする写真家。学生時代にクラフトデザイナーである伯父の芳武茂介からデッサンを学び、桑沢デザイン研究所在学中にバウハウスのデザイン理念と出会う。とりわけカジミール・マレーヴィチが提唱した『無対象の世界(NON OBJECTIVE WORLD)』は、日本の禅にも通じる芸術哲学で、大きな影響を受ける。以来、写真を用いて形あるものから「無対象」を探し求めている。2010年に渡米、『The New York Times Magazine」や『TIME」の表紙を数多く手がけ、世界的に注目される。2021年、ドイツのケーラー社から最初の写真集「SPACE」を出版。2022年帰国。