still life〈2nd edition〉|Kenji Aoki


青木健二の写真集 still life〈2nd edition〉を刊行します。

写真で無対象を探求している青木健二と、日本の美をデザインに変換してきた山口信博との出会いによって生まれた極北のようなスティルライフ写真集に、あたらしい第2形態が誕生します。

昨年9月に発表した〈1st edition〉は、翅のような折形フォルダーが未綴じの6冊をふわりと包みこむ形でしたが、〈2nd edition〉では中身の写真はそのままに、書き下ろしの序文などを加えて合本することで、垂直の背が出現。まるで、外骨格のウスバカゲロウが越冬した途端に、背骨のあるハクチョウに化けたかのような、類例のない変身を遂げています。

FRAGILE BOOKS オンラインストアでは3月11日から予約開始、森岡書店では30部先行販売いたします。また、刊行を記念して、森岡書店での展示販売とささやかなトークイベントを開催します。デザイナーの山口信博さんと造本家の都筑晶絵さんに、企画編集と発行を手がけた櫛田理を交え、やわらかいのに角がピンと立っている「豆腐のような本」を巡っていろいろな話をお聞きしたいと思います。

発行人 櫛田 理


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出版概要



still life 〈2nd edition〉
青木健二

企画+編集+発行:櫛田理
アートディレクション+デザイン:山口信博
DTP:玉井一平
印刷:アイワード
製本:都筑晶絵
スリーブケース:泰清紙器製作所
部数:限定100部
発行日:2025年3月11日
価格:本体30,000円+税

出版社:FRAGILE BOOKS
152-0021 東京都目黒区東が丘1-16-17-306

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出版記念展

still life〈2nd edition〉
青木健二
by FRAGILE BOOKS

本の展示
2025.3.11(火)→3.16(日)13時~19時
会場:森岡書店/東京都中央区銀座1丁目28-15 鈴木ビル 1F



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トークイベント

登壇:山口信博(グラフィックデザイナー)
           都筑晶絵(造本家)
           櫛田理(編集者)

日程:2025.3.11(火)
時間:18:30開場〜19:00開宴〜20:30終宴
場所:東京都中小企業会館9階講堂(東京都中央区銀座2-10-18)
参加費:1,500円(税込)
申込方法:森岡書店Peatixからご予約ください


Profile

青木健二(1968年- 東京生まれ)
幾何学的な視点によるStill Life(静物)を専門とする写真家。学生時代にクラフトデザイナーである伯父の芳武茂介からデッサンを学び、桑沢デザイン研究所在学中にバウハウスのデザイン理念と出会う。とりわけカジミール・マレーヴィチが提唱した『無対象の世界(NON OBJECTIVE WORLD)』は、日本の禅にも通じる芸術哲学で、大きな影響を受ける。以来、写真を用いて形あるものから「無対象」を探し求めている。2010年に渡米、『The New York Times Magazine」や『TIME」の表紙を数多く手がけ、世界的に注目される。2021年、ドイツのケーラー社から最初の写真集「SPACE」を出版。2022年帰国。