宗旦 又隠

Bibliographic Details

Title
数寄屋おこし絵図 / sukiya okoshi ezu
Editor
鈴木行三 / Kozo Suzuki
Publisher
三昧社 / Zanmaisha
Year
昭和6年 / 1931
Size
h 265 × w188 mm
Weight
25 g

数寄屋おこし絵図
sukiya-okoshi-ezu

茶室の誕生からおよそ400年間に実在した利休や織部や光琳の名茶室から、雪隠、水遣、中潜など茶室の周辺まで、創意あふれる「起し絵図」をご紹介します。折りたたまれた紙を起こし、紙の爪を差し込むことで糊をつかわずに自立するように工夫されています。数寄とは「好き」ということ。寸法や材料が細かく描き込まれ、建築の知識や技術がない数寄者が常識に囚われない「好み」を表現するのを大いにたすけました。この小さな茶室模型は、茶匠から工匠(数寄屋大工)に手渡され、工匠がそれを読み解いて施工しました。いまから90年前に、茶道家に伝来する「起こし絵図」を集めて限定出版した三昧社版『数寄屋おこし絵図』(1931年刊行)から、いずれも1点限りのご案内です。


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<又隠について>

名称:又隠 (ゆういん)
創建年:1653
現住所:京都市上京区小川通り寺ノ内上ル

裏千家の代表的な茶室。千宗旦が隠居屋敷を四男仙叟宗室に譲って二度目の隠居所として建てた四畳半。「ふたたび隠れる」意からこの席名が出たと伝えられている。茅葺き入母屋作り妻入で、軒は低い。躙口の正面に床を設け、炉は四畳半切りで洞庫を備えている。利休の完成した草庵風四畳半を再現したものとみられるが、宗旦はここに楊枝柱(ようじばしら)を取り入れて、さらに侘びの趣を深めている。

 

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