5.2 g of Ink

Bibliographic Details

Title
5.2g of Ink
Artist
MIGUEL ÂNGELO MARTINS
Publisher
Raum Editions
Year
2016
Size
210 x 148mm
Weight
60g
Pages
48p
Language
English / 英語
Binding
thread sewn binding / ソフトカバー
Printing
Risograph 2-ink (blue, black)
Materials
Paper: Munken Print White 15 (70 gsm)
Edition
300
Condition
New
ISBN
978-84-608-5787-7

Concept and graphic design: Miguel Angelo Martins, Raum Editions / Printing & binding: Raum Press, Salamanca / Type: Myriad Pro 21 pt / Paperback, thread sewn binding, open spine, with belly band

容量5.2g
この本はインクの容器

この本のタイトルは『5.2g of Ink』。そう、この本を1部印刷するのに使われる黒インクの量が5.2gである。つまり、この本には5.2gのインクが入っていることになる。なんと、本はインクの容れ物でもあった、これはささやかにして大いなる発見だ。

ミゲルとパートナーのローラの立ち上げたRaum Editionsは編集レーベルであり、版元でもある、自分たちで印刷するのである。いつも、自らの手でつくれる、環境にも人間にも必要以上の負荷をかけない出版の在り方を探り続けている。これまで彼らの手掛けた本たちのほとんどはリソグラフ印刷でつくられている。リソグラフではトナーを使わないために熱を加える必要がない、熱を発生させる必要がないので、消費電力も少ない。ミゲルは自分が印刷をする過程で、一冊の本を印刷するために、インクがどれほど減るのかも見えたのである。

「本の中には宇宙も入る」、がしかし、それは文字や絵や写真が像として本に映っているに過ぎない、その像をつくり出しているのは、紛れもなくインクだ。それは、グーテンベルクが活版印刷を発明するずっと前から変わらない事実で、写本の時代はインクの量もさぞ厳密に管理されていたことだろう。媒体は、時代や環境とともに植物や獣の皮から紙へと変化を遂げたものの、原料さえ変われどインクの機能とその存在意義は古代から変わらない。

ミゲルの着眼点には、毎度驚かされる。そして、まだまだ本には可能性があることを信じさせてくれる。

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