Along the Hudson
Bibliographic Details
- Title
- Along the Hudson
- Artist
- Richard Milazzo, Abraham David Christian / リチャード・ミラッツォ、アブラハム・デーヴィット・クリスチャン
- Publisher
- YOKOTA TOKYO
- Year
- 2007
- Size
- h277 × w415 × d18mm
- Weight
- 840g
- Pages
- 35
- Language
- English / 英語
- Binding
- Japanese-style book binding / 和綴じ
- Printing
- Xerography + Silk Screen / ゼログラフィー + シルクスクリーン
- Materials
- The main paper is the same as the original, Torinoko (white paper), and the cover is made of freshly made bleached paper (dosa-biki). The hand-dyed gampi paper in the back is by Tatsuko Ohira. / 本紙にはオリジナルと同じ鳥の子(白口)を、表紙には生漉晒(ドーサ引)を使用。奥付の手染めの雁皮紙は大平立子によるもの。
- Edition
- No. 4 of 27 production copies + 3 AP copies. / 制作部数AP3部 + 27部の内のNo.4
絵画のような詩と
詩のような絵
二人の芸術家がつくった詩集
Richard Milazzo(リチャード・ミラッツォ / 1949-)、Abraham David Christian (アブラハム・デイヴィッド・クリスチャン / 1952- )、横田茂の三人がタッグを組み、完成した1冊の詩集。たっぷりとした紙の上に、Richard Milazzo が手書きした、絵のように美しい詩が14編、惜しみなく印刷されている。それぞれの対抗ページには、Abraham David Christianが日常的にハドソン川のスケッチを描いていたものが配置され、シンプルで、贅沢な1冊に仕上がっている。
2007年2月に「横田茂ギャラリー」で開催された『Along The Hudson』展に際して、オリジナルの90%のサイズにゼログラフィーで複製し、限定27部で刊行された。本紙には福井県越前産の手漉き雁皮紙の鳥の子紙、表紙には富山県越中産の生漉晒(ドーサ引)がつかわれた贅沢な仕上がり。製本はこれまで多くのアーティストブックを手がけた大平立子が手がけている。見開きごとに、左側に詩、右側にドローイングが対置され、生々しい筆跡の詩と象形文字のようなドローイングが独特のコントラストをなしている。
ドイツ生まれのアブラハム・デイヴィッド・クリスチャンは若干19歳で世界最大規模の現代美術国際展「DOCUMETA5 /ドクメンタ5」(1972)に参加し、彫刻家として注目を集めました。その後、デュッセルドルフ美術館(1973)、フランクフルト芸術協会(1983年)、ボザール美術館(1988年)などで個展を開催。「YOKOTA TOKYO」(旧 横田茂ギャラリー)では、1986年のグループ展(ABRAHAM DAVID CHRISTIAN、西川勝人、MICHEL SAUERによる三人展)にて初めて作品を発表。以降、ほぼ毎年のペースで個展・グループ展を開催し、この本『Along The Hudson』(2017)は、かぞえて20回目の展示となった。
本作に詩を提供し、キュレーター、評論家としても支持されるリチャード・ミラッツォは、アブラハム・デイヴィッド・クリスチャンをこう評しています。
「クリスチャンは、紙とブロンズの彫刻で知られる国際的なアーティストである。幾何学的で生命をかたどったフォルムは、東洋、西洋、アフリカ、アメリカの伝統文化の影響を色濃く受けながら、それ自体が完全な独自性を保っている。彼の彫刻は、ルネッサンス芸術の精神、20世紀のアバンギャルドの古典的抽象芸術、アフリカの小さな村のオブジェ、インドや日本の女神や仏陀と響き合うものである。」
“Abraham David Christian is an international artist who is best known for his paper and bronze sculptures. Geometrical and shape-of-life forms reference the traditions of Eastern, Western, African, and American cultures, even as they remain perfectly unique unto themselves. His sculptures convene the spirits of Renaissance art, the Classical abstract art of the avantgarde in the twentieth century, the objects from the smallest villages in Africa, and the goddess or Buddha from India or Japan.”
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YOKOTA | TOKYO
東京を拠点としたギャラリー/出版社。前身となる横田茂ギャラリーは1976年日本橋の雅陶堂ギャラリーから活動をスタートし、その後1989 年に港区竹芝に移転した。若林奮(1936-2003,彫刻家)や村上友晴(1938-2003,画家)、ジョゼフコーネル(1903-1972,彫刻家)など国内外の現代美術作家をあつかうなか、一人一人の作家の個展を継続的に開催してきた。また、製本家の大平立子を起用したアーティスト・ブックの数々は静かな美しさをたたえている。
Fourteen handwritten poems by Richard Milazzo and fourteen drawings by Abraham David Christian.