絵本・方眼子句集
Bibliographic Details
- Title
- Graffitied Houganshi Haiku / 絵本・方眼子句集
- Author
- Yamaguchi Houganshi(Nobuhiro)/ 山口方眼子(信博)
- Artist
- Michiaki Mochizuki / 望月通陽
- Director
- Osamu Kushida / 櫛田理(FRAGILE BOOKS)
- Publisher
- FRAGILE BOOKS
- Year
- 2023
- Size
- h185 × w126mm
- Weight
- 100g
- Pages
- 8 pages (408 page book divided into 8 pages each) / 8ページ(完成した本を8ページずつに分割)
- Language
- Japanese / 日本語
- Edition
- 49 types, one of each/ 49種(それぞれ1点)
- Condition
- New / Pre-Order
製本及び一冊の造本設計:太田泰友/断簡を入れるブックケース:リヴォトルト・ピーシーズ/印刷:平井彰(加藤文明社)/底本:句集『かなかなの七七四十九日かな』(私家版/2018年)
作品を収めるブックケースには、望月通陽による描きおろしのイラストと購入者のお名前が入ります。
49人で分け持つ
世界に一冊だけの絵本。
静岡の望月家に
世界に一冊だけの絵本がだいじに保管されています。
望月通陽の奥さまの克都葉さんが
どうしても手離したくなくて買い戻したという本です。
その本は、山口信博が私家版として2018年に発行した
句集『かなかなの七七四十九日かな』の全ページにわたり
望月通陽が句を読み解き、絵を描き入れたもので、
かいわいでは、望月通陽の最高傑作、とも称される
手描きのハンドメイド絵本です。
今回、その写しを一冊だけつくり
『絵本・方眼子句集』として
FRAGILE BOOKSから限定出版することになりました。
ただし、本として誂えるのは一冊だけ。
408ページからなる一冊全体を49の部分に分冊し、
まるで三十六歌仙絵巻のように、
同好の士だけが分け持つ本という趣向です。
出版概要
書名:絵本・方眼子句集
著者:句/山口方眼子(信博)、絵/望月通陽
発行人:櫛田 理
発行:FRAGILE BOOKS
価格:3万3千円(税込)
特典:ブックケース、著者サイン、オーナー全員の名前入り奥付。ブックケースには、一冊ずつ望月通陽による描き下ろしのイラストとオーナーのお名前が入ります。
購入方法:49種から好きなひと折り(8ページ)を選んでください
一次〆切:2023年7月23日(日曜日)
断冊式:2023年7月30日(日曜日)夕刻より
関連イベント
1. 断冊式
2023年7月30日、山口信博さんの個展「相即の詩学」最終日に
同会場にて、仕上げた本を解体する「断冊式」を行います。
山口信博がハサミで本を解き、山口美登利が断簡を包み、
望月通陽が表紙のどこかにイラストを描き入れて、
ご列席のオーナーに、本をお渡しします。
ご購入いただいた方には当日のご案内をご連絡いたします。
直接のお渡しができない方には、後日配送いたします。
ご購入後、4桁の引換コードと
奥付に記載するお名前について、メールでご連絡いたします。
2. 展覧会
『絵本・方眼子句集』の見本や元になったハンドメイド絵本を
直接ご覧いただくことが可能です。会場でどうぞお声がけください。
山口信博の個展「相即の詩学」
日程:2023年5月13日(土) - 7月30日(日) 10:30-16:00 ※土・日のみ開催
場所:Capsule Gallery
住所:154-0001 東京都世田谷区池尻2-7-12 B1F
お届けについて
「断冊式」にお越しいただいた方には、その場でお渡しいたします。
お越しになれなかった方には、後日配送いたします。
お届け先が 海外の場合は、送料について別途お問い合わせください。
補・出版の背景
グラフィック・デザイナー山口信博さんは、俳句結社「澤」同人でもあり、俳号を方眼子と称し、別人格として30年に亘り俳句を詠んできました。2018年には俳人として25年間で詠んだ約800句をまとめ、全頁活版印刷による句集「かなかなの七七四十九日かな」を私家版出版しました。
その際、句集をもとに特装本づくりを企み、山口自身さんの声がけで染織家・望月通陽さん、造形作家・横尾香央留さん、造本家・新島龍彦さんに依頼したことが、今回の限定出版へと至る発端でした。今回注目した世界に一冊の絵本というのは、このときに望月通陽さんが手がけたハンドメイド絵本のことです。
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山口信博 Nobuhiro Yamaguchi
グラフィックデザイナー。昭和23年生まれ。桑沢デザイン研究所中退。コスモPRを経て昭和54年独立。平成13年有限会社山口デザイン事務所、同時に折形デザイン研究所設立。主な仕事に住まいの図書館出版局『住まい学大系』全100冊のブックデザイン、鹿島出版会『SD』のアート・ディレクターなど。著書に『白の消息』(ラトルズ、平成18年)、『つつみのことわり』(私家版、平成25年)、句集『かなかなの七七四十九日かな』(私家版、平成30年)など。平成30年、「折りのデザイン」で毎日デザイン賞受賞。俳句結社『澤』同人。
望月通陽 Michiaki Mochizuki
1953年静岡生まれ。染色、陶芸、ガラス絵、紙版画、リトグラフ、木彫、ブロンズなどの、多様な手法を用いて独自の作品世界を築いている。『宮本輝全集 全14巻』など装幀を手がけ、1995年講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。光文社古典新訳文庫の表紙画など、絵本や、挿絵の仕事も多数。画文集『道に降りた散歩家』で2001年ボローニャ国際児童図書展ラガッツィ賞受賞。作品集に『円周の羊』、『Mの辞典』など。