食べられる標本。
花やハーブを閉じ込めた
ハーバリウム。

菓子作家の土谷未央さんから届いた、美しくておいしくてフラジャイルな甘い標本。

2014年から作られているこのお菓子は、土谷さんが映画「シルビアのいる街で」からインスピレーションを受けたもの。花やハーブを閉じ込めた標本のような砂糖菓子は、カップに入れてお湯を注ぎ、ほのかに香るハーブ水として喉を潤したり、紅茶を飲むときお砂糖代わりとしてもたのしめる。

土谷さんが2012年にたった一人ではじめた「cineca」は、映画を題材にした物語性のある菓子をつくり、販売するアトリエ。一つひとつの素材、製造工程はもちろんのこと、アイデアから包装、言葉まで、すべてをお菓子と捉えて、新しい食べる体験を私たちに提供してくれる。

今回お届けする「herbarium」は、cinecaのお菓子の中でも特に人気者。新しい春を迎えるこの季節、砂糖に閉じ込められた、生命の芽吹きを感じさせる植物たち。『春』という名の食べられる本があったなら、きっとこの「herbarium」のように、香り高く、透き通ったやわらかな味わいだろう。

Text by 乙部恵磨

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Story

フランスの古都を舞台に、ひとりの青年が
かつて出会った女性シルビアの面影を追い求めて街をさまよう。
その映像が一際目を惹く映画「シルビアのいる街で」から
花の標本のような菓子「herbarium」は生まれました。

主人公の青年はある朝カフエのテラス席で、
ガラス越しに見る店内に一人の女声を見かけます。
その人は、過去に想いを寄せていた”シルビア”に似ているようでした。

多くの記憶は美化されていきます。
過去に想った人がいたとすれば、その人は花になぞらえ保存されることでしょう。

「herbarium」は記憶の中で美しく封じられたシルビアを花に例え、
封じられた記憶の様をガラスのような飴に見立て、
記憶の可食を試みる菓子に仕立てました。

お湯を注ぐと、飴が溶かされて花が浮かぶ景色と、
記憶が解かれる瞬間を重ねるように。

herbarium -甘い標本-（2014年〜）
映画「シルビアのいる街で」（2007年）より

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Message

ぼくの瞳に映る
幻影は花のように

Inspired film「シルビアのいる街で」

季節ごとに手にとれるものが違うことも楽しい。植物の仕立ても新しく意匠もよりお菓子を引立てるものへ。

花もハーブも食べられるよう有機、無農薬で大切につくられたもの。生産者さんから届くとそれぞれが違う表情や香りを持つことに心躍る。制作の手間はかかるけれどどれ一つ同じものがない愛おしいお菓子。

大切な人へ なにか想いを届けたい人への贈りものとしてもぜひ。

ー土谷未央

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【注意点】
・数に限りがございます、先着順でのご案内となります。
・賞味期限は2023年4月4日となります。
・種類は、ページ右側の商品価格の下、プルダウンメニューから選択してください。
・配送中の破損については責任を負いかねます。
・海外発送は出来ません。
・高温多湿、直射日光を避けて保管してください。

・サイズは「MとS」の２種あります。
・植物の種類は下記の６種あります：
　1) Sage / セージ
　2) Mint / ミント
　3) Coriander / コリアンダー
　4) Rosemary / ローズマリー
　5) Calendula / カレンジュラ
　6) Leaves / ハーブの葉各種
　7）Lemon Marigold / マリーゴールド

上：Sage / セージ

上：Mint / ミント

上：Coriander / コリアンダー

上：Rosemary / ローズマリー

上：Calendula / カレンジュラ

上：Leaves / ハーブの葉

上：Lemon Marigold / レモンマリーゴールド