House of Light / 光の館

Bibliographic Details

Artist
James Turrell / ジェームズ・タレル
Designer
Nakatsuka Office + Disway / 中塚事務所+ディスウェイ
Publisher
Contemporary Planning Office / 現代企画室
Year
2000
Size
h325 × w260 × 30 mm
Weight
550g
Language
Japanese & English / 日英対訳
Binding
Accordion book in a box / 蛇腹本(箱入り)

Echigo-Tsumari Art Triennale 2000 大地の芸術祭 / 越後妻有アートトリエンナーレ2000


既に失いつつある陰翳の世界

これは建築物”House of Light”を体験するために作られた「本」である。決して竣工写真を集めたアーカイブではないし、アーティストの哲学を全面に出したアーティスト・ブックでもない。これは読む”House of Light”なのだ。

”House of Light”は、光の芸術家と称されるジェームズ・タレルが、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』から触発されたあらゆる光と影を感じることができる建物で、2024年現在も新潟県十日町市で宿泊施設として開放されている。

まっ白なカバーに横長に抜かれた窓から覗くのは、深紅色だ。本体は蛇腹で、途切れることなくどこまでもつづく回廊を巡っているような錯覚に陥る。「初めて北川フラム氏に会った時、越後妻有地域のために「瞑想の館」をつくってほしいと依頼された。その時、彼に手渡されたのが、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』だった。/ When I first met Fram Kitagawa, he asked me to make a "meditation house" for the Echigo-Tsumari region. He gave me a book written by Junichiro Tanizaki "In Praise of Shadows.”」というジェームズタレルの言葉の通り、ページを進めていくだけでも瞑想に近い心理状態を体験できるように思う。

”House of Light”で撮影された写真と、ジェームズ・タレルの光の作品が交互に配置され、『陰翳礼讃』から引用されたテキストは、日英のバイリンガルで綴られる。かたまりを成す縦組の日本語は光を取り込む窓のよう、細長い横組の英語は屈折しながら進む一筋の光のようでもある。

自然光が映る日本家屋は、ジェームズ・タレルに何を齎したか。また、人工光を内なる光と交差させてきたジェームズタレルの光彩は、日本の住まいに何を施したか。

A collection of photographs of Turrell's work by Shigeo Anzai, with text by Junichiro Tanizaki. This art book features an elaborate binding that mimics Tarel's light.

 

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