なんとも無くて、なんとも有るもの / 山口信博
Bibliographic Details
- Title
- なんとも無くて、なんとも有るもの
- Author
- Nobuhiro Yamaguchi / 山口信博
- Designer
- Nobuhiro Yamaguchi + Ippei Tamai / 山口信博+玉井一平
- Images
- Koo Bohnchang / 具本昌
- Publisher
- Samakatado / 様方堂
- Year
- 2026
- Size
- 297×210 mm
- Weight
- 1327 g
- Pages
- 208 pages
- Language
- Japanese / 日本語
- Binding
- Coptic binding + Paper sleeve / コデックス装 + スリーブ
- Edition
- Limited edition of 600 copies / 限定600部
- Condition
- New
Editorial Assistant: Hiroaki Imabayashi, Midori Yamaguchi, Printing Director (PD): Norio Kobayashi, Proofreading by: Keiko Watanabe, Photographic copy: Yosuke Otomo, Production Assistant: Tomohiro Yokokawa, Interpreter: Naomi Yoshimura, Hyunjung Park, Letterpress Printing by: Koyo, Print Design by: Yoshiyuki Kawamura, Printing and Binding: Live Art Books / 編集協力:今林寛晃、山口美登利、PD:小林則雄、平田浩二、校正:渡辺敬子、複写:大友洋祐、制作協力:横川知宏、通訳:吉村直美、朴炫貞、活版印刷:弘陽 (三木弘志)、印刷設計:川村佳之、千葉崇、横山新、印刷・製本:ライブアートブックス
坂田和實が集め、
山口信博が遊び、
具本昌が写した、
事件のような本。
本書は、グラフィックデザイナーで俳人で古物蒐集家の山口信博さんが、38年間にわたり古道具坂田で購入してきた200点に及ぶ古道具を掲載するコレクションブックです。坂田和實と山口信博の眼が響き合い、それを韓国を代表する写真家の具本昌が撮りおろした、事件のような一冊です。600部発行の内、限定100部がこの「唐辛子のスリーブケース」です。FRAGILE BOOKSの限定バージョンで、オンラインストアでのみ取り扱います。
唐辛子の形をしたものは、韓国の容れ物だそうです。漢詩などの反故紙をこよって造形したあと、赤い漆で固めたもので、店主の坂田さんもたいそう気に入っていたそうです。ちなみに、韓国では男の子が誕生したら「赤い唐辛子」を家の玄関に飾って知らせる風習があるようです。というわけで、この本は、持っているだけで、めでたい家宝になります。それに、室内に立てかけておけば、邪気払いや、魔除けになるかもしれません。
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著者メッセージ
書名『なんとも無くて、なんとも有るもの』は、山口信博の仕事を評する際に坂田和實によって、彼の著書『ひとりよがりのものさし』で語られた言葉である。「一見したところ、何ともなくて、さりげなくて、だけど、じっくり目を凝らして見れば、何ともあるものなのだ。」平易な言葉だが、彼の個人美術館「museum as it is」の名前の由来となった柳宗悦による禅語「只麼」の「只」の英訳 as it is(そのまま)にも通じる言葉だ。そこには、山口を評しながら坂田の思想や美学が読み取れる。知識によらずに「じっくり目を凝らして見れば」見えてくるという、もの選びの奥義がさりげなく語られている。
古道具坂田は、西洋を中心とした古道具屋であり、使える道具はほぼ皆無であった。店主と一顧客という関係で長年にわたりインタラクティブな関係を結んできた。一方で、坂田さんは個人美術館「museum as it is」を運営しているという別の側面を持っていた。この本では、美術館のサポートから生み出されたグラフィック・デザインの作品をページの合間合間に挿入している。山口信博のデザインの作品を紹介している作品集という一面もあわせ持っている。さらに特記すべきは、コレクション写真が韓国の写真家・具本昌による撮りおろしである点だろう。長年に渡る坂田さんのご恩への感謝の気持ちからの私家版での出版となった。
山口信博
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山口信博 Nobuhiro Yamaguchi
グラフィックデザイナー
1948年生まれ。桑沢デザイン研究所中退。コスモPRを経て1979年独立。2001年有限会社山口デザイン事務所、同時に折形デザイン研究所設立。主な仕事に住まいの図書館出版局『住まい学大系』全100冊のブックデザイン、鹿島出版会『SD』のアート・ディレクターなど。著書に『白の消息』(ラトルズ / 2006)、『つつみのことわり』(私家版 / 2013)、句集『かなかなの七七四十九日かな』(私家版 / 2017)、『絵本・方眼子句集』 (望月通陽との共著 / FRAGILE BOOKS / 2023)、『ぼくの始末書』(BON BOOK / 2024)、『折形のコードとモード』(BON BOOK / 2025)、など。2018年「折りのデザイン」で毎日デザイン賞受賞。