紙ふうせん
Bibliographic Details
- Title
- 紙ふうせん
- Artist
- Anonymous / 作者不明
- Year
- Showa era / 昭和期
- Size
- φ110~150
- Weight
- 1g以下
- Materials
- Paper
- Condition
- Some discoloration and tears due to sun damage over time./ 日焼けによる変色や破れがあります
Pink : φ 110mm, Flat: w65 × h180mm Nature : φ 120mm, Flat: w72mm × h188mm Purple: φ 140mm , Flat: 79mm × h210mm Orange: φ 150mm, Flat: 76mm × h215mm
ただでさえ弱々しいのに
風化して、色あせた
紙風船のフラジリティ。
紙ふうせんの折り目を広げて、ふぅーっと息を送りだすと、グラシン紙がパリパリ言いながら、だんだんまぁるく膨らんでいく。ふくらむまでの空気を入れる段階が、紙ふうせんで遊ぶ醍醐味になっています。
今回ご案内する「紙ふうせん」は、日焼けをして、色褪せていて、破れもあり、かなりの時間が経っている様子です。たたんだ状態から広げるのもすこし躊躇ってしまうほど、壊れやすそう。
ふくらませてからポンポンたたいて遊ぶ、あの楽しみを全力では味わえないかもしれない。でも、このグラシン紙の危うい感じはやはり特別です。
Text by 都築重則