Henri Rousseau | アンリ・ルソー
Bibliographic Details
- Title
- Henri Rousseau / アンリ・ルソー
- Artist
- Rivotorto Pieces / リヴォトルト・ピーシーズ
- Year
- 2023
- Size
- h220 × w160 mm
- Materials
- Cedar paper, Rattan paper, Hemp paper unbleached (Germany), Pigment / スギ紙、藤紙、 麻 未晒(ドイツ) 、顔料
- Edition
- Unique
- Condition
- New
Includes booklet explaining the work, paper magnetic frame, and carton for safe keeping / 作品解説冊子、紙製のマグネット式フレーム、保管用カルトン付き
ルソーが教えてくれた。
当たり前のようにあるルールでも
けっして当たり前ではないと。
対面するだけで心が緩む心の拠り所のような作品がある。そして機会がある度に、ルソー(Henri Rousseau / 1844-1910) の描いたその《第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神(Liberty Inviting Artists To Take Part In The 22nd Exhibition Of The Society Of Independent Artists) 》を観るため東京国立近代美術館へと赴くようにしている。
ルソーの作品と対峙すると「ルール」という言葉が頭に浮かぶ。当たり前に倣ってきたルールも、ルソーによって当たり前では無いと気づかされることが多かったからかも知れない。絵具を重ねる順番も、パレットに並べる色も、スケールの測り方も、遠近法への向き合い方ですら。普通と教えられてきたことにも疑問を持つようになった。
ジョルジュ・オスマン(Georges-Eugène Haussmann / 1809-1891)によって整えられたパリの美しい街の中で、ルソーは一見それと喰い違う存在のように見えたのかもしれない。ただそれは一瞬で、ピカソをはじめ、世界中がその奇才に魅了されるまでに多くの時間を要さなかった。
ルソーも観察と学びから自身のルールを築いてきた人だと思う。だからその規則の法則を知れば、納得のできることばかりなのだ。
足並み揃う格子の中に、一見違った色彩を編み込む。ルソーのように周囲から学んだ自分なりのルールで。
Text by Rivotorto Pieces
-
<参考文献>
◇ 岡谷公二『アンリ・ルソー 楽園の謎』(中央公論新社)
◇ アンリ・ルソー『アンリ・ルソー ―楽園の夢』(八坂書房)
◇ 石井洋二郎『パリ―都市の記憶を探る』(筑摩書房)
【注意点】
・保管の際は高温多湿、直射日光を避けてください。
・天然素材を使用しておりますので、置かれた環境により風合いや質感が変わることがございます。経年変化としておたのしみください。
【商品について】
・作家による手づくりの作品解説の冊子が付きます。
・作品を挟んで保管できる紙製カルトンにお入れしてお届けします。
・作家による手づくりの紙製マグネット式フレームをセットでお届けします。
・作家と選んだおすすめの額装もご用意がございます。
ご希望のお客様は、info@fragile-books.com までご連絡ください。別途ご案内させていただきます。
-
フラジャイル博覧会
Passage of Paper Textile
紙々の断章
2023.4.1 - 2023.4.30
→展示アーカイブを見る
Rivotorto Pieces(リヴォトルト・ピーシーズ)による初めての個展「Passage of Paper Textile / 紙々の断章」を開催します。作家のふたりが幼少より恋い慕ってきた先人たちの名を冠した「紙のテキスタイル」による作品群です。聖人や絵本作家や建築家など、古今東西からこんな人たちが登場します。アッシジの聖フランチェスコ、須賀敦子、レオ・レオニと小島悳次郎、シャルトルのベルナルドゥス、ティントレット、ダンテ、ジョット、白井晟一、俵屋宗達、ウィリアム・モリス、エドゥアール・ヴュイヤール、ピエール・ボナール、ムンタネー、ミケランジェロ、ヘルメス、ディオティマ、バーバラ・サンソニ、エルジェ、吉野弘、ルソー、フリードリヒ2世、シモーヌ・ヴェイユ、アルド・マヌーツィオ、ピカソ、マスダジル洞窟にいた人。作品ごとに付いてくるそれぞれの人との出会いを綴ったメッセージもなかなか。