荒井良二 原画 «絵本になる前の絵本» op.22
Bibliographic Details
- Title
- Ryoji Arai Painting «Pictures before a picture book» op.22 / 荒井良二 原画 «絵本になる前の絵本» op.22
- Artist
- Ryoji Arai / 荒井良二
- Year
- 2022
- Size
- H250 × W200mm (paper size)
- Weight
- 15g (without frame)
- Materials
- Paper, Acrylic paint / 紙、アクリル絵の具
- Edition
- Unique
Signed by Ryoji Arai after purchase. / ご購入後に荒井良二さんの直筆サインが入ります。
op.22 題名:
「ぼくは、朝一番のバスで街へ行くんだ。荷物を運ぶのを手伝って、それから初めて映画を見るんだ」
一枚一枚の絵を描いて、その絵だけで一冊をつくろうと思った。それも、絵本のように始まりと終わりをしっかり決めることをしないで、これまで描いた原画をただ集めるのでもなく。あとで一枚の絵から一冊の絵本がつくれるくらいの、そんな絵を描いてみたいなぁって。
———『絵本になる前の絵本』荒井良二 巻末インタビューより
『絵本になる前の絵本』のために、絵本作家の荒井良二さんが描き下ろした23枚の原画の内の1枚です。あたらしい物語が生まれそうな気配が感じられる、そんな奥行きのある絵になっています。
書籍では、ぐっとディテールに寄ったページを設けて、荒井さんのドローイングの素晴らしさを伝える工夫をしていますが、もちろん原画を間近で見るに越したことはありません。原画には、実物だけがもつ夜空の星の瞬きのような、唯一無二の美しさが宿っています。
それぞれの作品の題名は、日記を歌にしたような名前がついています。荒井さんもご自身で作詞作曲をされたり、バンドのボーカルとして歌うこともあるそうで、そんな所以から今回作品番号を楽譜の番号の頭に付くOp.を採用しました。
更に、フラジャイル博覧会開催期間限定で、荒井さんが選んだ特別な額縁もご購入いただけます。今回のテーマ「暗い色の絵」に合わせて、特別に荒井さんに選んでいただいたオーダーフレームです。いくつかの候補の中から荒井さんが選んだのは、ピカピカキラキラな額縁ではなく、ずっと昔からそこに在ったような、長い時間を共に過ごす喜びを感じさせてくれる額縁でした。
この額縁は、泥汚しを施したアンティーク調の逸品。ランダムな下地が泥によって汚され風合いを出しています。泥による仕上げは手作業によって仕上げられるため、ひとつづつ異なる表情を見せてくれる一点モノ。しっかりとした厚みがあり、均一でない仕上げが、絵の味わいをより深めてくれます。
FRAGILE BOOKSでは、より自由に多様にアートを愉しんでいただきたいと考えています。お気に入りの絵に合わせる額縁も、妥協せずに中身の絵を選ぶように選んでみて欲しい。絵画のフレームや、彫刻の台座など、アートが落ち着く場所となる「家」も含めて、ご提案していきたいのです。
<詳細> ・お届け日:12月1日以降、順次発送 ・商品内容:原画+ブックマット(挟み込むタイプ)に入れてお届け ・マットサイズ:インチサイズ(内寸H270* W220mmのフレームに最適) <額装について> ・購入方法:原画と別の専用ページにてご購入いただきます ・お届け日:12月中旬頃を予定 ・商品内容:原画を額装した後、専用の黄袋・紙箱でお包みしてお届け ・注意 :荒井良二の原画作品をお求めの方専用のオーダー商品 ・固定方法:額縁の背面に吊り紐付き |
23点の題名リスト:
1. ぼくの日記を歌にしてみる。ぼくじゃない誰かのことのように思ったよ |
Photo by Masako Nagano
荒井良二 Ryoji Arai
絵本作家。1956年山形県生まれ。日本大学藝術学部美術学科を卒業後、絵本を作り始める。1999年に『なぞなぞのたび』でボローニャ国際児童文学図書展特別賞を、2005年には日本人として初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞するなど、国内外で数々の絵本賞を受賞。美術館での キューレーションから展覧会、NHK連続テレビ小説「純と愛」のオープニングイラスト、「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ」の芸術監督など多方面で活動。主な絵本に『はっぴぃさん』、『ねむりひめ』、『きょうはそらにまるいつき』、『きょうのぼくはどこまでだってはしれるよ』、『こどもたちはまっている』など。日本を代表する絵本作家として知られ、海外でもその活動が注目されている。